Cさんとの戦いを終えた直後の僕は、激しくイライラしていた。憤りが収まらず、心の中は悪態でいっぱい。結局Cさんは最後の最後まで、僕の質問にはほぼ答えてくれなかったのだ。必死に話しかけても頑なに口を閉ざしていたし、答えてくれるかと思えば首を傾げて謎の愛想笑いを浮かべるだけ。それだけなら、まだいい。一番許し難かったのは、僕が会話を振っているのにも関わらず、つまらなそうに長い髪を指でクルクルいじったり、何度も何度も髪の毛を掻き上げる仕草だ。こんなに露骨に嫌な態度を取られたのは初めてで、僕は苛立ちと虚しさで打ちのめされた。
2025年6月23日月曜日
2025年6月20日金曜日
40代男が婚活パーティーに行ってみた15
あくまで僕の独断と偏見だが、海外に在住している日本人女性のような雰囲気を思わせる38歳歯科衛生士のCさんは、良くも悪くも他人や周囲に流されることなく、自分の意思を貫き通すブレない性格なのかなと感じた。その証拠に、僕の質問にはほとんど答えてくれず、愛想笑いを浮かべるのみ。おそらく僕と話したくないと決めたからには、15分間それを突き通すのだろう。その考えが決して悪いと言いたいわけではない。むしろ、誰にも影響されることなく己の信念を曲げないことはすごいし、見習いたいところ……だが。それを今しなくても……いいじゃないですか……。
2025年6月18日水曜日
40代男が婚活パーティーに行ってみた14
蒲田の隣である大森在住のBさんの個室を名残惜しい気持ちで退出した僕は、なんだか気持ちが高揚していた。単にBさんが隣町の大森在住で、親近感を持っただけだからかもしれない。しかし僕は、自身が口下手な割に、15分間一度もBさんと気まずくなることなく、会話がスムーズにできたなという満足感があった。ワキガのAさんとも、なんやかんやで滞りなく話ができたと思う。だから僕は、すっかり油断していたのだ。
2025年6月16日月曜日
2025年6月13日金曜日
40代男が婚活パーティーに行ってみた12
「Bさんの趣味はグルメ巡りだそうですが、どういったお店に行かれるんですか?僕もグルメ巡りが好きなんですが、ついいつも似たり寄ったりのお店を選んでしまいます。あまり新しいジャンルのお店に行けていないので、新規開拓したいなと思ってるんです」
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