40代男がマッチングアプリをやってみた 42

「ねえホピ沢さん、実際私のことどう思ってますか？」

 

店長(タケウチさんのいとこ)がご好意でご馳走してくれた、赤ワインのボトルを傾けるタケウチさんは、意味深な笑みを浮かべていた。

 

40代男がマッチングアプリをやってみた 41

「都内に実家があるのに、わざわざ家を出る意味ありますか？一人だと全部自分でやらないといけないですが、家に帰れば何でも揃ってますしね。母がやってくれますし」

おい、タケウチ！お前が誰よりも一番お母さんに頼りっきりで、実家に依存しまくってるじゃねーか！

 

40代男がマッチングアプリをやってみた 40

「ホピ沢さんはご実家に住んではいないとはいえ、今も蒲田に住んでいるんですよね？ご実家とおうちは近いんですか？妹さんも蒲田住みなんですか？蒲田を離れない理由はなんですか？離れる気はないんですか？蒲田に住まないといけない理由があるんですか？もし私とホピ沢さんが結婚したら、私は蒲田に住まないといけないんですか？」

 

タケウチさんの"蒲田責め"は、長い時間を要した。

 

40代男がマッチングアプリをやってみた 39

「タケウチさんはどこにお住まいなんですか？」

「板橋区です。駅はXXですね」

 

おい、タケウチ！お前も東京の端っこで隣埼玉じゃねーかよ！ 

 

 

40代男がマッチングアプリをやってみた 38

「ホピ沢さんはどこに住んでるんですか？」

「蒲田です。タケウチさんは？」

「か……蒲田ぁ！？」 

タケウチさんは露骨に顔を歪めた。