2025年12月2日火曜日

40代男が婚活パーティーに行ってみた72

"Dさん、こんにちは。ホピ沢です。先日はお会いしてくださり、ありがとうございました。早速で恐縮ですが、お預かりしているぬいちゃんをお返ししたいと思っております。お忙しいところ申し訳ありませんが、ご連絡頂けますと幸いです。よろしくお願い致します" 
 

正直不本意で不愉快ではあったが、僕は一週間以上音沙汰がないDさんに、自分からラインをした。読み返すと、かなり硬い文章になってしまった気がする。しかしDさんとは友人でもないし、一度飲んだ仲とはいえ距離感がわからない間柄。フランクさを出すよりも、丁寧な文面の方が無難だろうと思った。
 
Dさんに返事を終えた後も、僕はしばらく「どうして僕から連絡しなければならないのだろう。普通はDさんからなのに」という気持ちがどうしても拭えなかった。負けた。なんだかそんな気分になってしまったのだ。そもそもこんなことは勝った負けたの勝負事ではないし、敗北感を感じていること自体がバカらしく、なんともお恥ずかしい限りだが、事実僕は打ちのめされた。そしてよからぬことを思ってしまう。もしかしたらDさんの掌の上で転がされているのではないか、まんまと策に嵌ったのではないかと。
 
……まあそんなことはないのだが。
 
ところで、僕がくだらない葛藤を繰り広げている間にDさんから返事があると思ったが、何も無かった。……既読にすらも。
 
なんでだよ!なんで返事してこねーんだよ!大事なぬいぐるみじゃねーのかよ!はやく得体の知れない中年男性(僕)から救出しろや!
 
そう悶々としながら、一週間。 二週間。三週間と経った。
 
……Dさんからは連絡はない。 ……既読にすらも。
 
何故……?
 
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