2025年7月9日水曜日

40代男が婚活パーティーに行ってみた23

与えられた15分のほとんどの間、Eさんは血液型と占いの話をしていた。ちなみに血液型占いに魅了されたのは、小学生の時らしい。きっかけは平成初期にあったガチャポン、豆本ガチャ。それはカプセルを開けると、小さなミニサイズの本にストラップがついているのだ。要はキーホルダーになった本である。ガチャポンといえども内容はしっかりしていて、なぞなぞや恐竜図鑑など様々な種類の豆本があった。その中に、血液型占いがあったのだ。小学生のEさんは、その血液型占いの本を読んで、衝撃を受けたそうだ。
 

ちなみに僕も、その豆本ガチャポンは知っている。やったこともあるし、血液型のそれも持っていた。うる覚えだが本の内容もなんとなく覚えていて、確かに幼心には刺激的だったと思う。……特にB型の僕には。
 
「その血液型の本、今思うと結構過激な表現が多かったので、今の時代はダメですけど……小学生の私は本気で内容を信じてしまいました。あとはマイバースデーという占い雑誌にハマったりしてました」
「占い雑誌があるんですね」
「はい。それはティーン向けの雑誌で、今は休刊になってしまったんですけど。結構当たるので、夢中で読んでましたね。一時期は占いの勉強もしてました」 

勉強……?

「独学なので、占いの学校に通っている方とは比べ物にならないんですけど。その時は、本気で占い師になろうと思ってました」
 
……Eさんは、僕の想像や理解の範疇を越えるところにいるんだなと思った。
 
こうして僕はEさんの元から退出し、スタッフの方の指示で自分の個室に戻った。ついに8人の女性全員と、会話をし終えたのだ。
 
次に僕がやるべきこと……それはひとつ。
 
「もう一度話してみたいと思った女性」に、アプリを通して"いいね"を押すことだ。

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