2025年7月11日金曜日

40代男が婚活パーティーに行ってみた24

8人の女性全員と会話をし終えた僕が次にやるべきことは、ひとつ。「もう一度話してみたいと思った女性」に、アプリを通して"いいね"を押すことだった。
 

スタッフの方の説明によると、この"いいね"は、あくまで気軽に押して良いそうだ。むしろ、気軽にガンガン押して欲しいとのこと。SNSで他人の投稿に対して、"いいね"を押す時のような気持ちでいいらしい。そんな流れ作業のような感覚で、"いいね"を押すなんて大丈夫なのか……と疑問に思ったが、とにかく相手に対してほんの少しでも好印象を持ったのなら、深く考えずに"いいね"を押せとのことだ。
 
なんだかスタッフの方から「つべこべ言わずに、"いいね"を押せよ」と圧力をかけられている気分になり、若干プレッシャーを感じた。とはいえ、婚活パーティーを主催してくださる側が、一組でも多くマッチングさせたい気持ちもわからなくはない。マッチングをさせたという実績は大事だし、今後の運営を左右する材料にもなるだろう。それに、もしかしたらスタッフさん側も、「マッチングさせろ」とノルマを課せられている可能性がある。だから、マッチングさせよう、マッチングしてもらおう、と必死なのかもしれない。
 
ところで今一度、僕が印象に残った、8人中5人の女性についてまとめたい。 

40歳の会社員Aさん→外見が僕のどストライク。40歳とは思えない、若々しい容貌。美人。物腰も柔らかく穏やかで、おっとりとした口調。聞き上手に褒め上手。猫を6匹と暮らしている。ただしワキガ。
 
37歳の医療事務員のBさん→気を抜けばすぐに体重が100kgの大台に乗ってしまう、肥満体型。明るく話しやすい。しかし場を盛り上げるためなのか、自虐ネタに走りがち。太ってはいるが、目鼻立ちがはっきりしていて美人。生まれも育ちも蒲田の隣町、大森。地元トークで一気に親近感を持った。
 
38歳の歯科衛生士のCさん→僕の会話にほとんど反応してくれず、謎の愛想笑いを口元に浮かべるだけの塩対応発揮。全然会話にならなかった。髪を掻き上げる、毛先を指でくるくるする癖あり。クールビューティーというか、海外に在住している日本人女性の雰囲気を感じさせる外見。
 
45歳の会社員Dさん→42歳までの制限のパーティーに、45歳で参加した強心臓の持ち主。韓国大好き、ヨン様のおっかけしていた過去あり。"私おばさんだから"自虐を多用し、なかなか困惑させられた。美人。お酒飲めるアピールがすごい。

37歳の家事手伝いのEさん美人ではないのに美人に見えるタイプ。育ちの良さを感じさせる雰囲気。食べることが大好き。ホルモン大好き。性格診断テスト、占いを信じきっている。占いに相当な金額をつぎ込んでいる。
 
スタッフの方の言う通り、本当に何も考えずに気軽に直感で"いいね"を押すのなら……。
 
僕は、AさんとBさんに"いいね"を押した。単純にこの二名とは、きちんと会話ができたし、また話してみたいと思ったからだ。
 
僕の話に対してろくに反応してくれなかったCさんは論外。Dさんは良い人だと思うが、おばさん自虐と僕を若干小馬鹿にして話しているように感じた。本人に自覚はないだろうが。Eさんは会話はできたとはいえ、占いへの傾倒レベルが尋常ではなく怖い印象を抱いてしまった。 

"いいね"を押して一息ついてアプリを見ていると、なんと僕に"いいね"を送ってくださった女性を確認できることがわかった。
 
誰が僕に"いいね"を送ってくれたのだろうか。恐る恐るチェックしてみた。
 
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