特定されるのを避けるため、僕が申し込んだパーティーの具体的なキャッチコピーやタイトルの公表は控えたいと思う。が、差し支えない範囲でチラッと報告したい。僕が参加を決めたパーティーの、男性の参加資格は以下の通りだ。
"40〜45歳"、"年収800万以上"、"大卒もしくは大学院卒"、"エリートもしくは大手企業お勤め"、"映画ドラマグルメ好き"、"ノンスモーカー"、"思いやりがあって精神的に余裕がある男性"
例えば僕が参加を決めた、パーティの条件。僕は煙草は吸わないので、"ノンスモーカー"までは事実。だが、"思いやりがあって精神的に余裕がある男性"は、かなり怪しい。「怪しいじゃない、違うかも……いや違うだろ」という突っ込みを何度も繰り返し、嘘をついているかもしれないという不安と闘いながら、意を決して申し込んだ。
このブログを読んでくださっている女性陣から、「そんな葛藤するなら申し込むなや!」とお叱りを受けそうだが、すみません許してください。
そういうわけで、とある土曜日の午前中、僕は都内有数の繁華街に降り立った。会場は駅からほど近い、綺麗なビジネスビルだ。駅からのアクセスもビルの雰囲気もなかなか良いので、緊張感が少しほぐれたし、臆することなくビルに入場できた。もし会場が蒲田にあるような雑居ビルだったら、即Bダッシュだっただろう。
エントランスでエレベーターを待っている間、そして乗っている間、同じ階で降りるであろう同志達とバッティングしたことは少々気まずかった。同じ時間帯に複数のパーティーが開催されているため、必ずしもこの中に僕と同じパーティーに参加する方がいるわけではない。しかしたった数秒間エレベーターに乗っているだけなのに、随分と長く感じた。多分僕は、同志たちの雰囲気に気圧されていたのだろう。同乗した方々は皆お洒落でキラキラしていて、まるで婚活とは無縁のような外見だったのだ。僕は自分が場違いなのではないかと、不安で仕方なかった。
