2025年5月23日金曜日

40代男が婚活パーティーに行ってみた3

数を撃てば当たる。という甘い考えで婚活パーティー参加への意欲に火がついた僕は、がむしゃらにパーティーを検索をした。実際数を撃ったところで、うまくいくわけがない。この年まで独身の僕にチャンスが巡ってくるはずがないことは、もう痛いほど承知している。しかし婚活へのやる気が再熱するのなら、きっかけなんてなんだっていいのだ。はたして僕に参加資格があるパーティーはあるのだろうか。
 

確かに僕にも、参加資格があるパーティーはある。あるにはあるのだが……参加資格の条件欄を見て、僕は思わず苦笑いしてしまった。
 
"若く見られる方"、"内面も外見も魅力的な方"、"自分磨きをしている方"、"オタクに見えない方"、"年収XX万以上の高収入で清潔感のある方"、"高身長&高収入でかっこいいと言われたことがある方"……。
 
え……?難しくないか……?
 
例えば参加条件が、職業や年齢、身長や収入などといったもので括られるのならわかる。しかし、"内面も外見も魅力的な方"とか"オタクに見えない方"とか……。他人から評価されるならまだしも、自分自身を客観視しないといけない条件は、かなり難関で苦しいなと感じた。自己肯定感が到底低い僕は絶対に、自分自身を"内面も外見も魅力的な方"とは思えない。……事実、魅力的ではない。
 
もし仮に僕が、 "内面も外見も魅力的な方"のパーティーに参加したとしよう。きっと参加した女性、「こいつ……この不細工のなりでよく、"内面も外見も魅力的な方"パーティーに参加したな。鏡見たことあるのか?自己評価高すぎだろ。ププッ」と笑われるに決まっている。恥ずかしすぎるし、爆死する。
 
運営側は、条件をフワッとさせることで参加しやすい環境を作ってくれているのかもしれないが、参加するのが思わず恥ずかしくなる条件のパーティーは、逆に参加しづらい気がした。特に年齢が上にいけばいくほど。そもそも"内面も外見も魅力的な方"だったら、既に結婚しているだろう。"内面も外見も魅力的な方"の40代独身は……いない……と思う……。
 
色々検討した結果僕は、参加条件が、"40代"、"大卒"、"年収が800万以上"という、明らかに条件が自分に当てはまるパーティーに参加することにした。これなら本当に事実だから、胸を張って参加できる。しかし一つ懸念なのが、このパーティーにもフワッとした条件が含まれていること。それが、"思いやりがあって精神的に余裕がある男性"……なのだ。
 
それは一体……どう判断すればいいんだろう……?
 
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