2025年5月30日金曜日

40代男が婚活パーティーに行ってみた6

僕が参加したパーティーは8対8の少人数制で、一人あたり15分のトーク時間が与えられる。この15分が長いのか短いのかはよくわからないが、流れ作業感を感じずに、一人一人と落ち着いて会話ができそうだなと感じた。
 

ちなみに女性の参加条件は、"35〜42歳"、"清潔感がある方"、"容姿を誉められたことがある方"など。男性は年収や職業、学歴などに制限が設けられているが、女性はないようだった。しかしその一方で女性は男性よりも、外見や雰囲気など、容姿を重視されているように感じた。特に、"年齢よりも若く見られる方、年齢よりも若く見られたことがある方"など、若さを求める条件が多く目についた印象だ。どちらもお互い、大変だなと思った。
 
パーティーは、男性が女性のいる個室を訪ねるスタイルだった。事前にアプリで登録しておいたプロフィールを見ながら、15分間一人の女性とトークをする。その間、スマホは絶対に手放せない。相手のプロフィールを確認、自分のプロフィールを確認、相手への印象をメモ、いいねボタン、カップリング希望を出す……など、とにかくパーティーは、スマホがないと成り立たないのだ。
 
女性のプロフィールをその都度確認しながら話をできるのはいいなと思う反面、仕方のないことだが、どうしてもお互いの視線がスマホにいきがちになってしまう。会話中、目を合わせてくれなかった女性もいたし(単に彼女の中で僕が論外だっただけかもしれないが)、僕もついスマホに逃げてしまったことは否めない。だから8人の女性全員のプロフィールや会話内容はなんとなく覚えていても、外見とプロフィールと会話が一致せず、ぼんやりとしている感じになってしまった。その点は反省したい。
 
そういう環境の中で、僕は8人の女性とトークした。その中で特に印象に残った女性の話をしたい。まずは2番目にトークした、40歳の会社員Aさんだ。
 
一番目の方とのトークがうまくいかず不発に終わった僕は、ザワザワした気持ちだった。恥ずかしながら15分の間会話よりも、沈黙の方が長かったのだ。次もそうだったらどうしようと不安を抱えつつ、「失礼します」とAさんの個室に入室する。その瞬間僕は、雷に打たれたかのような衝撃を受けた。
 
40歳の会社員Aさんの外見は、僕好みのドンピシャすぎるタイプの女性だったのだ。
 
僕の心臓は、まるで落雷したかのように大騒ぎだった。
 
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