以下が、ドタキャンしたサリーさんからのメッセージだ。
"昨日は連絡もせず、本当に申し訳ありませんでした。ホピ沢さんを待たせてしまったと思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいです。ですが、怒られても仕方ないことをしたのに、私を気遣ってくださるホピ沢さんのメッセージに救われました"
"連絡できなかった理由を説明させてください。私が学童指導員だということは、以前お話したかと思います。実は昨日勤務する学童で、児童の一人が怪我をしました。すぐに病院に連れて行ったので、幸い事なきを得ました。その時点でホピ沢さんに連絡するべきでしたが、スマホを触れるチャンスが全くなかったことや、児童が怪我をしている最中に私用でスマホを触るのはいかがなものかと思い、控えました。その後保護者への説明や事後処理に追われ、気づけば終電の時間でした"
"この時、予期せぬハプニングや残業で疲れ切っていた私は、すっかりホピ沢さんとの約束を忘れていました。思い出す事なく、帰宅して寝てしまいました。どうしてこんなに大事なことが頭から抜け落ちてしまったのか、自分が不思議です。今日のお昼、職場で昼食を食べる時に、あっと思い出しました。"
"言い訳になってしまいますが、決してドタキャンしたくてしたわけではないことをご理解いただけたらと思います。本当に申し訳ありませんでした"
"それでこんな時に提案するのも心苦しいのですが、改めてご都合の良い日を教えてください。今度こそタクシー代とハンカチを、お返しさせてください"
おい、サリー……。
