2024年11月18日月曜日

40代男がマッチングアプリをやってみた 72

時刻は19時10分になっていた。未だサリーさんは現れないどころか、連絡一つない。おい、サリー!いい加減にしてくれよ!約束の時間に絶対に来ない感じのヤツ、一体何回目だよ!僕は苛立っていた。
 

百歩譲って時間に遅れてしまうのは仕方がないにしても、事前に遅刻する旨を伝えてこないのは言語道断だと思う。僕とサリーさんは、なあなあが許される親しい間柄ではない。前回は仕事で30分ほど遅刻してきたサリーさんだが、その時は待ち合わせ時間を過ぎてから連絡してきた。今回はどうだろう。一向に通知が来そうにないスマホを見つめて、僕はため息をついた。
 
時刻が19時20分になっても、特に変化はなかった。僕は往来が激しい改札口を眺めながら、端っこに突っ立っているだけ。こちらからサリーさんに連絡をしてみればいい話なのだが、正直それは癪に触った。”何で律儀に時間を守っている僕から連絡しなければならないのだ。サリー、お前からしてこいよ!”、というもやもやがあったからだ。
 
着実に時間が過ぎていき、ついに待ち合わせ時間から30分も過ぎてしまった。さすがにムカムカしていた僕も、不安になってきた。これはサリーさんに何かあったのではないか?もしかしたらスマホを触れない状況なのか?そもそも土壇場で僕に会う気がなくなったとか?
 
ーーそれはありえる。大雨だから延期しようという僕の提案を強行してくるくらいだから、その説を信じたくはない。しかし僕の身長が低いことに嫌気が差して、ドタキャンしようと思ったと言っていたくらいなのだ。可能性はある。でもその場合ブロックされてもいいはずだが、今のところされていない。
 
19時40分になって、ようやく僕はサリーさんに連絡することにした。"サリー、お前から連絡しろや!"、と意地を張っていても仕方ないと割り切る。
 
"サリーさん、僕はXX付近に立っていますが、現在どちらにいらっしゃいますか?もし20時になってもいらっしゃらないようでしたら、今日のところは帰ります"

そうメッセージを送って、僕は宣言した20時までサリーさんを待ち続けた。
 
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