スポーツと焼肉とステーキが好きなタケウチさんとマッチングした僕は、早速タケウチさんにメッセージを送ることにした。
"はじめまして、タケウチさん。いいねしてくださり、ありがとうございます。僕も焼肉とステーキが好きなので、お肉の話ができれば嬉しいです。タケウチさんは、BリーグやJリーグの観戦がお好きとのことですが、特に一番応援しているチームはどこですか?"
こういった内容を書いて、タケウチさんにメッセージを送った。本当はいの一番に、何故僕の職場の最寄駅に設置されている、オブジェの写真を載せているのか聞いてみたかったが、それは追々にする。
その間、僕がマッチングアプリを開かなかった間に届いていた4通のメッセージをチェックした。その4通全て、僕の知らないうちに、僕とマッチングしていた女性から届いたものだった。
というのも、僕がマッチングアプリに登録したばかりの頃、システムがわからなかった僕は、表示された女性の写真をスキップしたつもりが、"いいね"側にスワイプしていたのだ。その結果、知らず知らずのうちに、覚えのない女性とマッチングしてしまった過去がある。いただいた4通のメッセージは、いずれもそれに該当するものだった。
しかし、僕とマッチングしてからまあまあ時間が経っているのに、どうしてメッセージをくれたのか不思議だった。こういうのはタイムリーにやりとりするもので、例えマッチングしたとしても、その時点で互いに連絡を取り合わなければ、スルーするものされるものだと思っていた。
4通全てに目を通した僕は、その中の一人であるサリーさんに興味を抱いた。