ぴよさんとのグルメ話は尽きなくてとても楽しかったが、食べ物以外の視点からぴよさんのことを知りたいと思った。そこで、"ぴよさんは週末に好きな物を食べるために、日々ランニングをしているそうですね。僕も運動不足解消のために、ランニングをしています。何キロくらい走っているんですか?"と聞いてみた。
このメッセージに対するぴよさん返信は、24時間後だった。色々な生活リズム的事情でアプリを開けず、返事に時間がかかってしまったのかもしれない。しかし今までテンポ良くラリーが続いていたこともあり、約1日経っての返信に僕は動揺してしまった。
もしかしてグルメ以外の話を振ったのが、まずかっただろうか。だがプロフィール欄には、"週末に好きな物を食べるために、日々ランニングをしている"と書いてある。一応、食べ物の延長の話だし、不自然な流れではないはずだ。
しかし僕の嫌な予感は的中した。
ぴよさんは、"すごくペースは遅いですが、一応ランニングをしています。ところでホピ沢さんは、アジア料理はお好きですか?"と、ランニングの話はさらっと流し、再びグルメの話をしてきたのだ。
ランニングについて語ることがないのかもしれないが、それにしてもやけにあっさりしていて驚いた。そして僕は悟った。とにかく今のところぴよさんとは、食べ物以外の話をしないほうが賢明だと。
そういうわけで1週間ほど、ぴよさんとグルメの話をしまくった。
そんなに食べ物のことで話すことがあるのだろうかと思うかもしれないが、これが不思議と尽きない。次第にレストランの話から自炊の話になり、ぴよさんの好きなお米の銘柄や納豆のブランドまで知ってしまった。他の話題では未だぴよさんの人柄がぼんやりしているが、ぴよさんの食の好みだけはしっかりと把握している状態だ。
もう少しメッセージを続けるべきかもしれないが、メッセージではグルメ以外のぴよさんを知ることができない。ではどうする……?
そろそろ次の行動を起こしてみても、いいだろうか。