"一番好きなラーメンは、味噌ラーメンです。北海道ならではの中太ちぢれ卵麺を味噌スープに絡めて食べると、ほっとします。でも都内では北海道のラーメンになかなか出会えないので、家系ラーメンをよく食べます。ホピ沢さんは家系ラーメンはお好きですか?"
メッセージを送って5分も経たないうちに、ぴよさんは返事をくれた。
ぴよさんはまた、文末を質問で終わらせてくれた。気兼ねなくメッセージを送れることに嬉しさを感じながら、僕も返信をする。以前ブログで紹介した蒲田にある家系ラーメンによく行くと言うと、ぴよさんもそのお店に何度か訪れたことがあるそうだ。これを聞いて一気に親近感が湧き、話が盛り上がった。
ぴよさんは家系ラーメンでは、味濃いめ、麺固め、油多め、ライスと海苔追加、とオーダーするようだ。食べ方やおすすめカスタマイズ方法も教えてくれた。僕は全て普通、トッピングは追加せず、ライスはその時の気分で頼むので、ぴよさんのようにこだわりがない。特に信念がない僕は、"家系ラーメンガチ勢"のぴよさんを前にして、家系ラーメンの話をするのを躊躇ってしまった。と言うのも、僕の周囲の"家系ラーメンガチ勢"は、皆一様にラーメンに対して強いポリシーがあるのだ。うまく説明できないが、素人の僕にはそれが怖く見える時がある。しかしぴよさんはそんなことは全くなく、心配は杞憂だった。
食べ物の話題は尽きなく、ラーメンの次はやきとんと焼き鳥の話。そしておすすめの餃子の話に移った。その後もメッセージのラリーは続き、テンポ良いやりとりができていると感じた。物は試しに文末を質問で終わらせずに返信をしたのだが、それでもぴよさんから返事が貰えた。
手応えというには時期尚早だが、ぴよさんとは無理なくメッセージを重ねられると思えた。そこで食べ物以外の話を振ってみようと思い、"ぴよさんは週末に好きな物を食べるために、日々ランニングをしているそうですね。僕も運動不足解消のために、ランニングをしています。何キロくらい走っているんですか?"と聞いてみた。