2024年6月10日月曜日

40代男がマッチングアプリをやってみた9

"ホピ沢さん、お返事ありがとうございます!炒飯大好きです。この写真はよく行く町中華の炒飯なんですが、飲んだ後は必ず〆に食べたくなる炒飯なんです。中毒性があって、とっても美味しいです。ホピ沢さんには、飲んだ後の〆に食べる物はありますか?"
 

ぴよさんにメッセージを送った数時間後に、返信があった。
 
ぴよさんの可愛らしい容姿やプロフィールを見る限り、マッチングアプリに登録している男性達からのアプローチが多いことは、一目瞭然だった。イケメンでもない、特別取り柄もない僕は、きっと大勢の男性達の中に埋もれていくだろうなと、期待しないようにしていた。だから通知が来てメッセージを開封するまでは、半信半疑だった。
 
上記のぴよさんのメッセージは一部であって全文ではないのだが、ぴよさんは予想外に炒飯の話題にのってくれた。当初ぴよさんは普通盛りの炒飯を食べていたそうなのだが、それは人目を気にしてあえて普通盛りを頼んでいたらしい。だがやはり普通盛りでは物足りないと迷いを捨て、大盛りにシフトチェンジしたそうだ。ぴよさん曰く"飲んだ後は胃袋が無限に解放される"ようで、特に炭水化物をたくさん食べられるそうだ。
 
思いの外、炒飯談義が弾んで嬉しい。しかもさらに嬉しいのは、ぴよさんの文末が質問で終わっているのことだ。 
 
"ホピ沢さんには、飲んだ後の〆に食べる物はありますか?"
 
これはまだぴよさんとやりとりをしていても問題ない。そう解釈しても大丈夫だろうか。たったこれだけの一文に意味を見出そうとしている自分が、何とも情けない。ぴよさんにとっては、文末を質問にしたことに、特に意味も重さもないだろう。当たり前だ。しかし長らく仕事以外で女性と関わりがなかった僕は、これっぽっちのことで浮かれしてしまった。
 
 "僕の飲んだ後の〆は、ラーメンです。その時の気分で変わりますが、喜多方ラーメンを食べることが多いです。ぴよさんは、お好きなラーメンはありますか?" 
 
というような感じの内容を綴って、ぴよさんに返信をした。なるべく会話が続くように、僕も文末を質問で終わらせる。
 
炒飯の次はラーメン……本当に捻りのない文だが、このまま様子を伺うしかない。今の流れで唐突に食べ物以外の話を振るのは不自然だし、話題を変えたがためにフェードアウトされるのは悲しい。
 
だが一応次の話題に備えて、ぴよさんのプロフィールを読み直すことにした。ぴよさんは週末に思う存分食べるために、日々ランニングをして体型管理をしているそうだ。
 
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