2026年10月23日金曜日

40代男が婚活バスツアーに行ってみた53

B山(ハイブランド)が僕に無断で、ナガタ(嘔吐)さんとムラマツ(ぬい活)さんに、ダブルデートをしようとラインを送った。その件で二人から「B山(ハイブランド)からダブルデートを提案されたんだが本当か?」という、確認のラインが来てしまった。
 

「……B山(ハイブランド)さん。たった今、ナガタ(嘔吐)さんとムラマツ(ぬい活)さんから、ダブルデートの確認のラインが来たんですが……」
「え!?マジっすか!?僕には来てないですけど、なんでホピ沢さんだけ?」 
「そりゃあ主催者のB山さんに『ダブルデート本当にするんですか?ホピ沢さんも来るんですか?』とは聞けないからですよ」 
「え、確認したいなら僕に直接言えばよくないですか?もしかしてダブルデートを疑われてるんですか?僕疑われるようなことしました?」
「疑われることしたというか……『え?ダブルデート?なんで?どういうこと?とりあえずホピ沢さんに聞いてみる?』という心境だと思います」
 
自分のことを棚に上げて人のことは言うのはダメだが、言わせてもらいたい。僕は、自分よりもずっとずっと男前で体格もいいB山(ハイブランド)が、どうして結婚していないのか……その理由をなんとなく察した。決してそうだとは言い切れないけれど、おそらく彼は、他人の気持ちを想像したり読み取る力が圧倒的に弱い気がする。
 
普通はあれこれ考えてから行動するところを、彼は己の気持ち優先、一直線だ。僕や女性たちのことなんて、一切考えていない。むしろ今は「僕を差し置いて、三人で裏でコソコソ連絡取り合っているのかよ。なんで僕を疑うんだよ」という、スネちゃま思考に陥っている。それに何度説明しても、結局彼の思考は「ダブルデートの何が悪いの?なんで?」に戻ってきてしまう。
 
そうため息をついていると、スマホの通知が鳴った。なんだろうと思い確認すると、ナガタ(嘔吐)さんからグループへのお誘いがきていた。 グループメンバーはナガタ(嘔吐)さんとムラマツ(ぬい活)さんと……僕だ。
 
以下、ラインの文章だ。 
 
「突然すみません。グループを作らせてもらいました」←ナガタ(嘔吐)さん
「改めて確認させてもらいたいのですが、B山(ハイブランド)さんからダブルデートのお誘いがきました。ホピ沢さんはご存知ですか?」←ナガタ(嘔吐)さん
「お疲れ様です。私も先ほどB山(ハイブランド)さんからお誘いいただき、ナガタ(嘔吐)さんとホピ沢さんが参加すると伺いました」←ムラマツ(ぬい活) さん
「ホピ沢さんは参加されるんですか?」←ナガタ(嘔吐)さんとムラマツ(ぬい活)さん
 
困ったし一刻も早くBダッシュしたかったが、ここで何も知らないふりをしたり、B山(ハイブランド)を貶めるような発言をしたり、被害者面するのは違うと思った。本当に本当に行きたくない。だがそれならB山(ハイブランド)の相談に乗るような真似をしなければよかったのだ。今は乗りかかった船だ……という気持ちが大きかった。
 
「僕も、B山(ハイブランド)さんからお誘いいただきました。一応今の所は、参加しようと考えています」←僕が二人に送ったラインの文章。
 
言ってしまった……すると僕のスマホを覗き込んできたB山(ハイブランド) が、途端ににっこり笑って機嫌を直した。わかりやすいというか扱いやすい人だが、面倒だなと思う。
 
「やっぱりホピ沢さん、ダブルデートしたかったんですね!」 

……この人、本当やだ。

 
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