「ホピ沢さんのご実家は、どちらにあるんですか?」←ムラマツさん(ぬい活)
ついに恐れていた質問が、きてしまった。
「……実家は都内です」←僕
「実家が都内……ホピ沢さんも都内在住でしたよね?どちらにお住まいなんですか?」←ムラマツさん(ぬい活)
「……蒲田です」←僕
「蒲田にお住まいなんですね。ご実家は?」」←ムラマツさん(ぬい活)
「……蒲田です」←僕
「蒲田……?え……?ホピ沢さんもご実家も……蒲田……?」←ナガタさん(嘔吐)
「……蒲田です」←僕
その瞬間、女性陣が一斉に真顔になったのを、僕はしっかりと見た。
「ご実家に住んでらっしゃるんですか?」←ミヤギさん(沖縄)
「いえ、実家には住んでいません。一人暮らしです」←僕
「お家とご実家は、近いんですか?」←ミヤギさん(沖縄)
「徒歩20分くらいです……」←僕
「へえ……じゃあ結構頻繁に帰られてる感じですよね……」←女性陣
まずい。本当にまずい。重苦しい空気になってしまった。女性陣の表情が引き攣っていくのを目の当たりにしながら、僕は悪あがきを考える。実家がある蒲田に住んでいる理由はただ一つ、蒲田が大好きだからだ。しかしその理由では、女性陣の気持ちは変えられないだろうし、納得しないだろう。だがそれ以外の理由はない。
どうしよう……そう焦っていた時、A山(肥満体型) が余計な一言を挟んできた。
「実家が徒歩20分の場所にあるんすか?ホピ沢さん、めちゃ実家大好きじゃないっすか!」←A山(肥満体型)
そしてB山(ハイブランド)も、KY発言をかましてきた。
「実際、実家いいですもんね」←B山(ハイブランド)
おい、A山(肥満体型) B山(ハイブランド)!お前らほんっとマジでやめろよ!
「……実家が好きだから実家の近くに住んでいるわけではなく、蒲田が好きなので住んでいる感じですね……」←僕
「実家に住んでいるわけではないんですよね……?」←女性陣←ドン引きしている
「住んでないです。実家の用事やわんこのお世話を頼まれたりするんで、帰っている回数は多いかもしれませんが……」←僕
嘘はつけないので正直に言ったが、"帰っている回数は多い"なんて、言わなければよかった。そう思っていると……
「わんこのお世話いいですね。私も実家に帰ってわんこのお世話したいです。お散歩したり、遊んだりしたいです」←ミヤギさん(沖縄)
「ご実家のわんちゃんのお世話って、具体的になにをするんですか?」←ムラマツさん(ぬい活)
「両親の代わりに、お散歩したり、病院に連れて行ったり……ですかね」←僕
何故かミヤギさん(沖縄) とムラマツさん(ぬい活) が、わんこの話題に食いついてくれた。すると……
「この後のイベントって、もふもふタイムでしたよね。ホピ沢さん動物に慣れてそうなので、ご一緒してもいいですか?私、動物は好きなんですけど、あんまり触ったことなくて」←ムラマツさん(ぬい活)
ムラマツさん(ぬい活) が唐突に、そう切り出してきた。
