"30代後半から40代のおひとりさま限定!動物とふれあおう!癒しのもふもふ散策と絶品ワインとBBQランチを堪能!"
バスツアーを特定されないために、詳細はふわっとさせていただく。僕はこういう感じの、婚活バスツアーに申し込んだ。ちなみに行き先や食事内容、参加人数なども、ふわっとさせていただくことをご理解いただきたい。ふわっとした気持ちで読んでいただけると幸いだ。
だが懸念が一つ。僕は、BBQが苦手なのだ。テントを立てられないし、火起こしもできない。じゃあ焼き係に回ろうと思っても、大抵トングを絶対に手放さないBBQ奉行がいる。テント張り、火起こし、焼き師の役割は、仕事やってます感がわかりやすいし、女性に対してのアピールも、女性の関心もすごい。だったら後片付け係に徹するも、その頃(BBQ終盤)には皆疲れ切っていて、後片付けに意識を向けてくれない。
つまり何が言いたいかというと、BBQの時の僕は、周囲から無能に見えるのだ。
あとこれは余談だが、一部の男性は、普段ろくに家の事をしないくせに、何故かBBQの時だけ率先して張り切る現象を持ち合わせている。それなら後片付けもしっかりしてくれよ、と思うが、BBQの時は後片付けをする人よりも、彼らの方がずっと輝いて見えるから不思議だ。
ちなみにバスツアーの会費だが、二万円に多少のお釣りという価格。遠出、食事、入場料代、その他もろもろを考えると妥当なのかも知れない。とはいえ、なかなかの高額で、おいそれと気軽に申し込める額ではないと思う。女性は男性よりも若干安価なものの、その差は1000円から2000円程度。この点は、何故か男性よりも女性の参加費用が露骨に安価な婚活パーティーとは違って、いいなと思った。
そういったもやもやもがある中、婚活バスツアーの当日を迎えた。バスツアーの朝は早い。某ターミナル駅のバス乗り場に7時30分に集合ということで、僕は10分前に到着した。旗を持った女性添乗員さんに挨拶をして、受付を済ませる。すると番号が書かれた名札と、プロフィールカードを渡された。名札は今日1日、つけていないといけないらしい。
既に集合場所には、ぱらぱらと参加者が集まっている。
僕はどういった方々が参加するのか、周囲を見渡した。
