2026年3月24日火曜日

40代男が婚活パーティーに行ってみた102

研究職の僕の仕事は内勤が主で、外に出ることはほぼない。しかしちょうどこの時、研究打ち合わせをするために、とある企業に出向く機会があった。運が良いのか悪いのか、偶然にも、Dさんにぬいぐるみを返すタイミングが整ってしまったのだ。
 

ところでふと思ったのだが、もし僕に研究打ち合わせで外に出る予定がなかった場合、一体僕はいつ、Dさんのオフィスに伺うべきだったのだろう。当然オフィスが休みの土日には行けない。そもそも休日に、Dさんのために時間を割くのは嫌だ。だらといって、平日に仕事を抜け出して行けるはずもない。そもそも僕の職場とDさんのオフィスは、遠くもないが近くもない。仕事を抜け出して行くには……難しい距離だ。
 
本当にDさんは、どういうつもりなんだろう。まあDさんに言われるがまま、のこのこDさんのオフィスに向かう僕も僕だが、さっさとぬいぐるみを返して、完全にDさんとの縁を断ち切って、自由の身になろうと思った。
 
……しかし想像通りだったが、部外者の僕はオフィスには入れなかった。
 
いや、入れることには入れた。ビルのエントランスに入場し、エレベーターに乗ったまではよかった。だが、Dさんの会社があるフロアに到着しエレベーターを降りた瞬間、XX会社と書かれた看板とドアが僕を阻んだ。要はインターホンを押して用件を伝えねば、ぬいぐるみを返せないということだ。
 
おい、D!!お前受付に返せとか言ってたけど、どこにその受付があるってんだよ! ちなみに恥をしのんでビルの一階の総合受付に聞いてみたが(ビルを管理する会社の受付であってDさんの会社の受付ではない)、「直接お願いします」って言われたよ!
 
「突然失礼致します。私、XX(会社名)のホピ沢と申します。御社にDさんという方がいらっしゃるかと思うのですが、お渡ししたい物がございましてお伺いさせていただきました」
 
……結局僕はインターホン越しに、こんな感じのことを言った。 すると「ホピ沢様ですね。少々お待ちください」と女性の声で応答があり、その数分後……。
 
「どうしてここに来たんですか?受付に渡してくださいって言いましたよね?」
 
般若のように怒りを露わにしたDさんが、姿を現したのだ。 
 
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