2026年2月13日金曜日

40代男が婚活パーティーに行ってみた92

「自慢じゃないんですけど、大抵私、男性にそういう目で見てもらえるんですが……ホピ沢さんみたいに、私に気がない男性に出会ったのは初めてです」 
 
そうですか……としか言いようがなかった。
 

「私は自分勝手で他人に合わせられられない、家事も得意ではないので、結婚相手としてはダメだろうなと思います。そういう点では婚活は負け続きですし、男性が私のような女性を結婚相手に望んでいないことはわかっています。おそらく、もし私と結婚したいと思ってくれる男性が現れたら、それは相当特殊で癖が強い人でしょうね」 
 
「でも、結婚相手としては下の下ですが、女としてはこれまで評価されてきたんですよ。さっきも言いましたが、大抵の男性は私に好意を持ってくれます。私もそういう風に見てもらえるように、振る舞っています。自分の立ち位置は、ある程度理解しているつもりです」 
 
「だからホピ沢さんに気がないと言われて、本当に不思議でびっくりしています」
 
Dさんは僕の正直な告白に対し、怒ってなどいなかった。もしかしたら内心は、腑が煮えくり返るほど怒り狂っているかもしれないが、とりあえず表情も口調も普通。むしろDさんの言葉通り、"本当に不思議だと思っている"ような面持ちをしていた。頭には、はてなマークが浮かんでいる雰囲気だ。すごいなと思う。こんなことを平然と言ってのける女性がいるのか。
 
「そうなんですね……」 
 
僕は返答に詰まった。ここで下手に謝ったりすれば、Dさんの怒りを買うかもしれない。なにせDさんは、自分を"モテる女"だと匂わしているのだ。もし僕が謝ったりでもしたら、その"モテる女"を僕が振った感じになってしまう。別に振ってはいないのだが、Dさん的には不本意だろう。「私には気がないのに、なんでホピ沢にフラれなきゃなんないの!」と激昂するかもしれない。
 
「……お互い婚活頑張りましょうね」 
 
悩んだ末、これしか言葉が出てこなかった。 すると……
 
「ホピ沢さん、私が結婚相手としてダメなことはわかっています。でも結婚相手ではなく、恋人としてならどうですか?」 
 
……ん? 

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