2024年7月12日金曜日

40代男がマッチングアプリをやってみた 23

"焼肉とステーキは元気の源"のスポーツ好きのタケウチさんと、某ロックバンドのライブには全力で仮装して参加する韓国好きのサリーさんに、同時期にメッセージを送った。最初に返事をくれたのは、タケウチさんだった。
 
 
"ホピ沢さん、メッセージありがとうございます。ホピ沢さんの雰囲気が好みだったので、マッチングできて嬉しいです!特に好きなチームは、FC東京です。ファンクラブに入っているくらい大好きで、予定が合えば大体観戦に行っています。いつか恋人と観戦に行けたらいいなあって思っています"
 
ここまでは微笑ましく読んでいた。しかし次の文が目に入った瞬間、僕は無意識に居住まいを正していた。
 
"ホピ沢さんの職種は研究職とのことですが、具体的にどのような研究をされているのでしょうか?また年収が800万以上〜1000万にチェックされていますが、これは本当でしょうか。私の中の研究者のイメージが、研究室に篭って研究している感じなので、こんなに年収が高い研究者っているのかな?と思っていました。不躾に聞いてしまって、ごめんなさい。実は先日までこのアプリで知り合った方と交際していたのですが、その彼は実際よりも年収を盛っていたことが発覚しました。それで少しだけ疑い深くなっています"
 
将来を見据えた出会いを望んでいるので、踏み込んだやりとりは必要だと思う。 しかし最初のメッセージでここまで切り込んでくるのか……と、かなり面食らった。そして脳裏に、タケウチさんのプロフィール欄に記載されていた、とある文が思い浮かんだ。
 
"都落ちは絶対にしたくないので、都内在住者の男性とマッチングしたいです笑"
 
本気とも冗談ともしれないこの一文の真意が、今わかったような気がした。
 
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